

サンライズスイーツ 備忘録4
宗教問題1 東寺のイメージを基本にデザインを進めて行くとどうしてもホテルとしての華やかさに欠けるため 軒先に120を超える吊灯籠を吊るす事にしました。 提灯が旅館や料亭の軒にずらっと並ぶ事は良く見かけますが、これほどの数の吊灯籠は珍しいと思います。 吊灯籠は佛教か神道か?
スタッフから寺イメージでの仕様に違和感を訴えられる。確かに関西では、春日大社の吊灯籠が 有名なので神社のイメージが強いのですが、 元々 灯明は闇(無明)を照らす智慧の光といわれており、来歴は佛教からではないかと思えますが....。 一口メモ 吊灯籠も出来れば本物を使いたいと思い 富山の太陽スポーツ上田社長から高岡銅器で有名な竹中銅器さんを紹介していただきました。(感謝)
吊灯籠の図案は、五重塔が入っています。


サンライズスイーツ 備忘録3
時代問題2(総檜作り 枡組) 予算は考えなくて良いとスタートしたので、当然外部の造作は総ヒノキと決め
業者を捜したのですが,物量と納期を考えると簡単に見つかるはずも無く 当初話を進めていた業者は,早々に断念し結局元請けの建設業者が宮大工を見つけて なんとか前に進むことができました。
宮大工集団の平村建設さん この後何度も助けられることになり,このプロジェクトは 平村建設無しには完遂していないと思います。 伝統建築については,知識が乏しい為毎日東寺に通い詰め、事務所の壁中東寺の写真を貼付け
色々な資料をあたりながら手探りで進めました。
入口の虹梁については、東寺の南門のデザインを参考したのですが、平村棟梁から 「様式的には大仏様になるので大丈夫ですか。」
と問い合わせがありましたが,当初全く質問の意味が理解出来ず、確認すると南門の様式が 鎌倉時代以降になるとわかり
時代とともに建築も変化している事に改めて気づきました。 一口メモ エレベーターホールに使われているナグリし上げ木壁,今でも釿(ちょうな)で 仕上げるのですか質問したところまさ


サンライズスイーツ 備忘録2
瓦について
奈良の文化財研究を見ると軒瓦は単弁もしくは復弁蓮花紋出ある事は、
間違いないのですが、現状の東寺は三つ巴の紋が葺かれています。
五重塔は何回も火災に見舞われ現在は寛永21年(1644年)に再建されています。
どこかの時代で瓦の紋が変わったと推察出来ます。


サンライズスイーツ 備忘録1
「予算は一切気にしなくて構いません。モダンデザインは禁止です」
この二つの言葉からこのプロジェクトは、始まりました。
そして,最後までこの二つの条件は変わりませんでした。